大学受験対策法ブログ

東大志望者に向けた大学受験対策法を掲載。東大卒が効率的な勉強法やおすすめの参考書等を紹介。志望大学選びなら東大で決まり。

【東大論】「エリートの官僚離れ」は嘘

「エリートの官僚離れ」は嘘

東洋経済がダイヤモンドに続いて「東大と官僚」について特集です。
官僚の人事についてまとめられているので、公務員に興味がある人は必読です。

toyokeizai.net
記事のひとつは電子版でも見られます。

ただ、「東大と官僚」論は、法学部と非法学部で論ずる必要があります。
「東大法科に非ずんば人に非ず」という言葉があるくらい、法学部と非法学部には見えない壁があります。
それでは、文系最高峰の東大法学部の学生はどこに就職しているのでしょうか。

文系最高峰の東大法学部の本当の進路

www.j.u-tokyo.ac.jp

東大法学部のWEBサイトに卒業生の進路がまとめられています。
ここからわかることを考察していきます。

主要な就職状況をまとめると下記のとおりです。

2010 11 12 13 14 15 16
官僚 46 50 59 66 67 82 81
東大ロー 78 97 93 93 77 63 71
非東大ロー 60 34 31 21 14 12 7
公共政策 16 16 13 10 12 7 5
金融 35 40 33 49 48 33 47

官僚

「エリートの官僚離れ」と書かれていましたが、東大法学部から官僚になる人は激増しています。
ただ、計測は困難ですが、「東大法学部の中のトップ層は官僚になっていない」という可能性は確かにあるかもしれません。

しかし、それ以上に、前の記事で述べたとおり、今の時代に官僚になるのは合理的な選択とは言えないので、「エリートのエリート離れ」というのが正確かもしれません。

ojuken.hateblo.jp

なぜ官僚が増えたのでしょうか。
理由のひとつとして考えられるのは、非東大ロー=東大以外の法科大学院に進学する人が激減していることです。
前の記事で述べたとおり、弁護士の特権が失われつつあるということで法曹になる魅力が減少していることのほか、東大ローに落ちたけど東大から格下の慶應や一橋の大学院に都落ちするよりは、東大法学部の学歴を維持して勉強したことを活かして合格できる併願先の官僚に流れているのでしょう。

法曹(弁護士など)

ロースクール進学者と表から明確に読み取れない予備試験合格組を足すと、恐らくまだ法曹が一番人気です。
しかし、合計人数はピーク時から落ちており、今後も減少トレンドが続くと思われます。

公共政策大学院

東大には公共政策大学院という、法学部と経済学部をくっつけた専門職大学院があります。
東大の就職失敗組の受け皿であり、また非東大法のロンダリングの受け皿として機能していました。
しかし、最近の就職市場は売り手市場になって就職を失敗する人が減ったせいか、進学者が減っています。

金融

リーマンショック後に人気が急落した外資銀行ですが、外資コンサルと同じ働きぶりであっても外コンより給料が高いことが徐々に認知されているのか、人気が上がっていると思われます。
外資系金融について興味がある方は次の本はおすすめです。

外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々

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東大に行けば自由に進路が選べるという嘘

東大病としてよく言われますが、東大卒が進むべき進路という固定観念があって、それを自分に当てはめてしまって、弁護士か官僚かという決められた道しか歩めなくなってしまいがちです。
とりあえず東大と言って東大に進学するのは結構なことですが、その後自分のキャリアを描くことは重要です。
東大卒としてとかエリートとして進むべき道に行かなければいけないと洗脳されず、ただ生きたいように生きることを心掛けてほしいものです。気をつけましょう。

【進路】東大から官僚はオワコン

東大から官僚はオワコン

東大法学部は時代遅れとか、官僚劣化とか言われていますが、それは東大にコンプレックスを抱いた人の嫌味だと解釈される方がいるかもしれません。

しかし、残念ながら、東大法学部は偏差値文系トップという以外には価値がなくなったし、官僚になるのは東大法学部トップ層ではなくなっていることは、バイアス無しに受け止めておいた方が良いです。

はっきり申し上げて、東大から官僚になるのが良かったのは、せいぜい明治〜昭和の時代であって、バブルが崩壊してノーパンしゃぶしゃぶ事件があってからは、官僚を選択する人は皮肉も込めて「変わり者」です。

財務省の末路 東大卒の末路

最近の東大生の進振りや就活事情が取り上げられていました。
詳しくは買って読む価値がありますが、それぞれ詳しく見ていきましょう。

東大文系の進振り事情

文科一類

進振りでは、東大法学部は底割れ(定員に達しないこと)で、東大までの人*1でも行ける学部です。
文系エリートというか、意識の高い文系は、駒場教養学部の国際関係論に行くようになっています。

といっても、国際関係論が扱う国際政治や国際経済というのはふわっとした学問であって、ファクトに基づいた分析ができていない人が多い領域で、好き勝手言いたいことを言っている人も少なくない領域です。
法学部のような実学とちがって、学んだことを生かせるかというと、どちらかといえば名前のとおり教養的な要素が強い所です。

また、東大といえば赤門のある本郷キャンパスという意識もあって、官僚になるのはダサいけれど、駒場に残るのもイマイチという層は、法学部の中でもブランドがあって人気のゼミに入ったりします*2

そうはいっても、日本語で日本の法律を学びたくない文一の外国人学生を中心に国際関係論に進学する人もいるので、国際的な感覚を身につけるという意味では、法学部より教養学部の国関(こっかん)の方がよいのは間違いありません。

文科二類文科三類

法学部以外の話もします。
最近はAI(人工知能)やビッグデータのおかげで統計学の重要性が認知され始めたので、経済学部の統計も面白い進路だと思います。
通ぶっている文二生は、マクロ!ミクロ!とか駒場で言っていますが、正直もうそれはダサいので、今の時代はPythonでしょとクールを気取りながら統計をやりましょう。

入試の段階でも、正直そろそろ文一より文二の方が上になるんではないでしょうか。
以前は10点は開いていましたが、今や数点ですので、時間の問題でしょう。
todai.kawai-juku.ac.jp

文3はホリエモンみたいな人以外はコスパが悪いですし、鶏口牛後ではありませんが、文3から文学部・教育学部より、慶應の法・経済のほうが就職やビジネスの面で有利だと思います。
それでも文3に行くなら、統計や心理学がやれるところに行ったほうがキャリア上は有利になれるとおもいます。

東大文系の就職事情

東大法学部の場合は、やはり司法試験合格を目指す人が多いです。
ロースクールは東大が1位でないのですが、予備試験組に東大法学部が多いですから、これからも王道でしょう。
しかし、弁護士の供給過剰や人工知能の発達で、法曹になるのはコスパが良いかというと怪しいようにも思います。
四大事務所に入れれば給料は良いですが、競争率は激しいですし、上司の指示で判例調べるとか雑用まみれの下働きで超ブラックで、倒れる人も多いですし、法曹になりたい人は、雑誌やネットの情報を入手して実態を把握されてから、考えたほうがよいと思います。
士業であることが良い点であるのは間違いないので、個人でやりたいことで稼げる弁護士を目指すのには非常に魅力的な進路だと思います

さて、次に多いのが、今も官僚です。行っても財務、総務地方自治、警察というイカ東な省庁です。トップ層は予備試験合格組で、法学部から官僚は中流〜底辺です。
給料が安い上に、転職できずに残ったおじさんの下っ端で、野党のために国会待機をして、ボロボロの公務員宿舎に朝帰りしたい人はいないですよね。
applegoogleといった企業が公共サービスを提供する時代に、議員の支持基盤や天下りおじさんの既得権益を守る仕事をするとは、時代錯誤どころか、社会のことを知らなすぎるといっても過言ではありません。
転職市場でも官僚は使えないことがバレているので、新卒きっぷで公務員予備校に通って官僚になるのは、おすすめしません。
それでも霞が関に行く人は「霞が関が劣化しているから自分が支えねば」といいますが、その志はすぐに消滅し、転職しようにも行き先がないことに気づき手遅れです。
必要のないものは廃れるという自然淘汰的な発想から言えば、霞が関がダメになるのは逆に良いことではないでしょうか。

あとは外資銀行や外資コンサルですが、まだまだ法学部から行く人はあまりいません。起業も言わずもがなです。
どちらかといえば、文二・経済の方が、外銀・外コンのアンテナを張っていて、日本の資本主義化が進む中では伸びていくのではないでしょうか。
時代錯誤な人が多い法学部は、いずれ自然淘汰されてしまうかもしれません。

文学部の就職が厳しいことは語るまでもありません。
東大卒の価値が低下している中で、文学部であっても東大という考えで就職すると痛い目にあいますよ。

結論

ポスト平成のキャリア論としては、個人スキルやクリエイティビティが求められる時代なので、文系選択は茨の道です。
しかし、東大文系のよいところは授業に出なくても試験前に対策さえすれば単位は取得し卒業できる点です。
東大合格・東大卒に価値があると割り切って、東京で学生時代からビジネスをすることが、これからの理想的な学生像ではないでしょうか。

東大生は逆算が得意ですから、次のようなキャリア本は早いうちに目を通しておきましょう。

ポスト平成のキャリア戦略 (NewsPicks Book)

ポスト平成のキャリア戦略 (NewsPicks Book)

*1:東大合格後に活躍できない人

*2:東大の面白い所は人気ゼミであってもミーハーといって批判的な人が結構いるところです

【書評】『ドラゴン桜2』の「スマホで東大合格」は本当か

ドラゴン桜2』の単行本は必読

ドラゴン桜2』の単行本が発売されています。
すでに読んでいる方も多いと思いますが、まだ読んでいない人は絶対読んでおきましょう。
読む人と読まない人で差がつきますから。

ドラゴン桜2(1) (モーニング KC)

ドラゴン桜2(1) (モーニング KC)

スマホで東大合格は本当か

ドラゴン桜2』第1巻では、スタディサプリで東大合格しようということを訴えています。
確かに、安価でどこでもいつでもスマホで授業が受けられることは意義があると思います。

ただ、結論から言えば、まだまだ東大合格にスマホは重要ではありません。
東大合格を効率的に実現するのに重要なことは、「東大に特化した対策」です。
しかし、スタディサプリは東大に特化しておらず、東大受験に重要でないものも含まれます。

また、歴史科目のようにストーリーが重要な科目は映像授業の効能が高いと思いますが、
ほとんどの科目は参考書・問題集のほうが時間がかからず、インプット効率がよいです。
しかも、入試問題は文字との闘いであって、速読できるよう文字に触れておいた方が有利だと思います。

念のためですが、下記の記事でも書きましたが、歴史科目であっても、
スタディサプリはまだクオリティは低く、
映像授業としては東進の荒巻が優位でしょう。

ojuken.hateblo.jp

ドラゴン桜2』は批判的に読もう

ドラゴン桜2』はどちらかというと、
実用的というより「変わる教育」をテーマに書かれた作品として読まれたほうがよいと思います。

初代『ドラゴン桜』はこれまで蓄積されていたノウハウを紹介してきたので実用的であったのに対し、
ドラゴン桜2』はこれからの予想・予測であって、内容が妥当かは不透明です。
ドラゴン桜』よりは内容を批判的に考えながら読むべき点は注意すべきだと思います。