東大卒の大学受験勉強法ブログ

東大・京大・医学部・旧帝・早慶など難関大志望者向け対策法を紹介。

【東大日本史】傾向と対策

大日本史の目標点

大日本史の目標点は40点です。

大問4つで古代・中世・近世・近代が1題ずつ出題されます。
全問題論述で単答問題はありません。

したがって、単純計算で各問題で10/15点を取る必要があります。

問題は東大独特で史料を読んで考えさせる良問であるとよく言われます。
しかし、採点基準が不明であり、自学しづらい科目です。

ただ、基本的な知識は中学までの学習で身についており、
他の科目と違って国・地域を覚える必要もなく、
単答型の知識問題もないため対策にかかる時間は、
世界史・地理に比べたら少なく済みます。

大日本史の対策法

教科書を読み込む前に全体の流れをわかりやすく解説した参考書を読むとよいです。

金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本文化史 (東進ブックス 名人の授業)

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超速!最新日本史の流れ―原始から大政奉還まで、2時間で流れをつかむ! (大学受験合格請負シリーズ―超速TACTICS)

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超速!最新日本近現代史の流れ―つかみにくい近現代を一気に攻略! (大学受験合格請負シリーズ―超速TACTICS)

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超速!最新日本文化史の流れ―入試で差がつく文化史を、最短・完全攻略! (大学受験合格請負シリーズ―超速TACTICS)

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超速!日本政治外交史の流れ (ブックマン社大学受験・合格請負シリーズ)

超速!日本政治外交史の流れ (ブックマン社大学受験・合格請負シリーズ)

そして一番大事な教材は山川の教科書です。
学校で使うと思いますが、
独自で入手する必要があるときは指定の教科書販売の書店で個別注文する必要があります。

www.yamakawa.co.jp

あと東大受験生ならほとんどの人が読んでる参考書もあります。

日本史講義 2 時代の特徴と展開

日本史講義 2 時代の特徴と展開

予備校講師としては野島博之先生が有名です。
大日本史は問題が独特で考える問題が多いので、
大日本史に精通した指導者が近くいたほうがよいと思います。

大日本史のまとめ

  • 大日本史は論述のみ
  • 世界史・地理に比べたら対策に必要な時間は短い
  • 大日本史に精通した人が必要

【東大地理】傾向と対策

東大地理の目標点

東大地理の目標点は40点です。7割取りたいところです。

大問が3つありますが、世界史や日本史のような長い論述はありません。
30字〜60字の記述問題は出ますが入試でよく出題される内容です。
どちらかというと選択問題の方が難しいと感じます。

東大地理の対策法

他の科目と同様に読みやすくてわかりやすい参考書を使ってインプットして、
直前期に問題演習をしていけば合格点は取れるようになります。

参考書・問題集ともに揃っているので困ることはないと思います。
いまや絶版のものもとりあえず載せておきます。
統計が古いかもしれない点は注意です。

山岡の地理B教室―大学受験地理 (Part1) (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)

山岡の地理B教室―大学受験地理 (Part1) (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)

山岡の地理B教室―大学受験地理 (Part2) (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)

山岡の地理B教室―大学受験地理 (Part2) (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)

改訂第2版 センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本

改訂第2版 センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本

合格講義!系統地理編―佐藤裕治の地理 (大学受験V BOOKS)

合格講義!系統地理編―佐藤裕治の地理 (大学受験V BOOKS)

佐藤裕治の地理合格講義!地誌編―試験で点がとれる (大学受験V BOOKS)

佐藤裕治の地理合格講義!地誌編―試験で点がとれる (大学受験V BOOKS)

入試対策と速攻記述・論述地理B

入試対策と速攻記述・論述地理B

納得できる地理論述 (河合塾シリーズ)

納得できる地理論述 (河合塾シリーズ)

一問一答とかはいらないけどジオゴロは使えます。

ジオゴロ地理 四訂版 (快適受験αブックス)

ジオゴロ地理 四訂版 (快適受験αブックス)

あと地図帳。参考書には地図付きで解説されると思いますが、あると便利。

地図と地名による地理攻略 (河合塾シリーズ)

地図と地名による地理攻略 (河合塾シリーズ)

ちゃんと25カ年もある。

東大の地理25カ年[第5版] (難関校過去問シリーズ)

東大の地理25カ年[第5版] (難関校過去問シリーズ)

東大地理のまとめ

  • 大論述がなく対策がしやすい
  • オーソドックスな問題が多くて対策がしやすい
  • イラスト・図表・地図は大事

科目選択については別の記事で書きます。

【東大世界史】傾向と対策

東大世界史の目標点

東大世界史の目標点は60点中40点です。7割取れれば十分です。

問題構成は第1問が大論述、第2問が小論述・記述、第3問が記述式の単答問題が基本です。
大論述の分量は最近は600字で解答時間の割に結構なボリュームです。
小論述は基本的には30〜120字です。

東大世界史の対策法

通史

古代文明から現代までの基本的な流れをおさえます。
世界史は流れやストーリーが大事と言われます。
ある事件の背景/経緯/内容/結果/影響を説明できる必要があります。

その上で東大世界史は東京書籍の世界史Bの教科書(みんな東書と呼んでいます)がおすすめとよく言われます。

https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/hs/syakai/book002/

学校の教科書は山川であることが多いので、多くの場合は自分で買う必要があります。
教科書は普通の書店では買えないので、指定の書店で個人購入の申込をする必要があります。
都心の紀伊國屋書店とかではたまに売っていますが基本は個別で買うしかないでしょう。

一般社団法人全国教科書供給協会

そうはいっても世界史は予備校に行くことを一番おすすめします。
東書の世界史であっても、過去問と突き合わせるとわかると思いますが、教科書に書いてないよという感じで限界があります。
しかも正直、東書の世界史もそうで、教科書なんて読んでたら眠くなります。

予備校の世界史の講師の講義を聞いて、その講義の要旨を自分で再現できるようにすることが効率的です。

そこで問題なのが予備校の選び方です。
予備校は基本的に個人商店の集まりです。
東大に合格者を多く輩出している講師に頼るのが一番です。

全国の受験生が誰でも利用できるのは東進の荒巻先生の講義です。
近くに河合塾駿台があればどういう講義をやっているか情報を集めて判断しましょう。

単語の解説だけではなく流れやテーマの解説をしてくれることが大切です。
ストーリーを語ってくれる先生を探しましょう。
感覚的に言えば、そういう先生の講義は聞いてて面白いので面白い先生がよいです。

正直高校生にはどこも高い授業料だと思いますが、親にお願いしましょう。
自習室も使えるようになるし便利です。
論述問題の添削指導もしてくれるとなお良いです。

最近、リクルートがスタディサプリなるサービスを始めていますが、
お試し動画を見た限り世界史はまだ安かろう悪かろうの領域だと思います。

studysapuri.jp

通史(自学)

事情により自学する場合もあろうかと思います。
ただ残念ながら東大向けの良い参考書は揃っていないので、
世界史が得意でない限り、自学で7割取る勉強するのは正直しんどいです。

そう断った上で、自学用の参考書は下記です。
これだけでは東大世界史に対応できませんが、大きな流れをつかむには良いです。
この参考書を読んだあとに教科書を読むと理解がスムーズになると思います。

荒巻の新世界史の見取り図 上 (東進ブックス 名人の授業)

荒巻の新世界史の見取り図 上 (東進ブックス 名人の授業)

荒巻の新世界史の見取り図 中 (東進ブックス 名人の授業)

荒巻の新世界史の見取り図 中 (東進ブックス 名人の授業)

荒巻の新世界史の見取り図 下 (東進ブックス 名人の授業)

荒巻の新世界史の見取り図 下 (東進ブックス 名人の授業)

アウトプット用の教材はセンター試験の過去問がおすすめです。
山川のセンター試験への道はセンター世界史のバイブルです。

山川の教科書に概ね対応しているので、
教科書を1章読んだらコレをやるといって通史の基礎固めをするといいと思います。
センター試験対策も兼ねることができて一石二鳥です。

センター試験への道世界史―問題と解説

センター試験への道世界史―問題と解説

論述

これも通史とセットで予備校に行ったほうが良いです。
通史の講義で扱えなかったが試験で出るテーマ学習をやってくれたりします。

参考書はしいて言えば下記がよいです。

世界史論述練習帳new

世界史論述練習帳new

山川やZ会はこんなの東大に出ないでしょうというものも少なくないのでコスパ悪いです。

一問一答

一問一答集はやらなくてよいです。
東大世界史は単答問題が少ないし難しくないのでコスパ悪いです。
ごくたまにほとんど誰も知らない問題が出ますがそのために一問一答するのはコスパ悪いです。

東大世界史のまとめ

  • 論述対策が重要
  • 論述対策のためにも通史が重要
  • 東書より予備校

【東大国語】傾向と対策

東大国語の目標点

東大国語の目標点は文系なら60点、理系なら40点です。
配点は文系120点、理系80点ですからともに50%が目標です。

問題構成は、大問1の現代文は文理共通、
大問2の古文と大問3の漢文も文理共通だが一部文系のみの問題あり、
大問4の現代文は文系のみでエッセイ調です。

具体的な目標点は、文系ですと下記が目安だと思います。

問題番号 分野 予想配点 目標点
現代文 40 15
古文 30 20
漢文 30 20
現代文 20 5

理系は下記です。

問題番号 分野 予想配点 目標点
現代文 40 10
古文 20 15
漢文 20 15

作戦としては古文と漢文で稼ぎます。
古文はちょっと難しいので、比較的簡単な漢文で特に稼ぎたいです。

現代文は採点基準がよくわからなくて対策しづらいですし、
日本人なら過去問を数年分解いたらそれなりの答案が書けますから、
得点源にしないことと対策にほとんど時間をかけないのが吉です。

東大国語の対策法

東大現代文

林先生には申し訳ないですが、極端にいえば対策しないことが対策です。
そうはいっても青本・赤本に収録されてるくらい分の過去問をやります。

論理(ロジック)は英語で学ぶことができますから、
論理のはっきりしない日本語の現代文で学ぶのは非効率です。

ただ次の一冊は名著であり、ぜひトライしてみてください。

現代文読解力の開発講座 (駿台受験シリーズ)

現代文読解力の開発講座 (駿台受験シリーズ)

あと用語集・キーワード集はマストじゃないです。
英語の対策してたら勝手に背景知識は身に付きます。

学校で強制読書タイムがあるならその時間に読んだらいいんじゃないくらいのものです。
英語と違って語彙力は重要じゃないです。
覚えた語彙を使って解答する必要はありませんから。

ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES)

ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES)

現代文キーワード読解[改訂版]

現代文キーワード読解[改訂版]

東大古文

古文と漢文は外国語だと思って勉強するよう言われます。
単語と文法を身に着けて解釈・読解できるようにします。

古文単語

正直これ一冊で十分と言えるものはなかなかありません。どれも一長一短です。
マドンナの収録数が増えてくれれば最強だと思うのですが。。
ひとまず良いと思っているものを列挙しておきます。

古文単語ゴロゴ

古文単語ゴロゴ

実戦トレーニング古文単語

実戦トレーニング古文単語

あとは鉄緑の過去問集の付録の単語集がよいです。

古典文法

はじていが最強です。はじ(めから)てい(ねいに)です。
付録の歌をひたすら暗唱です。

アウトプットとしては分量が少ないステップアップが良いでしょう。

ステップアップノート30古典文法基礎ドリル (河合塾シリーズ)

ステップアップノート30古典文法基礎ドリル (河合塾シリーズ)

古典読解

正直これが最強という参考書がありません。
そうはいっても下記はおすすめです。

古文解釈の方法 (駿台受験シリーズ)

古文解釈の方法 (駿台受験シリーズ)

同じ著者の他の参考書はあまりおすすめしていません。これ一冊でいいと思います。

あとはZ会の古文上達56は評判が凄く良いです。個人的にはハマらずおすすめしていませんが、合いそうなら試してみてもよいと思います。

古文上達 読解と演習56

古文上達 読解と演習56

古文解釈は上の2つのどちらかをやったらあとは鉄緑会の過去問で十分です。
ほかによい問題集もないのでこれ以上は泥沼にハマるだけでコスパが悪くなります。

漢文

古典文法ははじていをやればよいので、あとは句法を覚えるだけです。
句法はヤマのヤマで反復練習するのが早いです。
早覚えのほうが売れてるみたいですが何がいいかわかりませんのでおすすめしていませんがヤマのヤマがどうしても肌に合わなければどうぞといった感じです。
問題演習は古典同様、鉄緑会の過去問や模試問をやれば十分です。

東大国語のまとめ

  • 古漢で稼ぐ
  • 現代文は対策しないことが対策
  • 鉄緑会の過去問集はバイブル