東大卒の大学受験勉強法ブログ

東大・京大・医学部・旧帝・早慶など難関大志望者向け対策法を紹介。

【計画】大学受験における志望大学の決め方

大学受験における志望大学の決め方

受験勉強を始める最初のステップは志望大学を決めることです。
効率よく勉強して難関大学に合格するためには志望大学を決めることがスタートです。
理由は大学によって出題される問題形式が異なって対策法が異なるからです。

やりたいことがあるか

●●大学の☓☓教授の元で△△学を学びたい!とお考えでしたら、志望大学は自ずと決まってくると思います。ですが、そういうケースは稀だと思いますから決め方の指針を述べたいと思います。

補足ですが、大学の先生は自分が大学に入学するときには、別の大学に移ってしまうケースがありますから注意してください。☓☓教授がいなくなっても、★★教授もいるくらいの気持ちがあるとよいかもしれません。

やりたいことがあるか(その2)

人生でやり遂げたいことがあったり、就きたい職業があれば、それを元に決めるのが一番です。弁護士になって企業法務に携わりたいから法学部、医者になって多くの人の命を救いたいから医学部というような決め方です。

基本的には素直に決めることでよいと思いますが、自分のやりたいことが必ずしもはじめに思い浮かんだ学部にいけばよいかというとそういうわけでもありません。

工学部に行った後に弁護士となれば技術に詳しい弁護士として重宝されるでしょうし、医療に携わりたいといっても医者ではなくて、厚生労働省の官僚になるとか医療系企業に就職するという手段もあります。職業ベースではなくて、成し遂げたいことをどう達成したいかから考えるとよいと思います。

理系か文系か

いきなり志望大学から決める方法もあるとは思います。漫画『ドラゴン桜』(もう昔の作品扱いでしょうか)は東大理一に絞っています。ただ、人生設計として理系か文系かの選択は大きいと考えますから順番にいきます。

多くの場合は高1で文理選択をすると思います。高1で受けた模試の成績を見て国語が苦手だから理系にしようとか、数学が嫌いだから文系にしようと考える方も少なくないと思います。

しかし、思った以上に文理選択は人生設計に影響しますから、得意・苦手を考慮しつつじっくり考えたほうがよいと思います。

文系の場合

4年間で卒業して就職する人が多いですが、ロースクール等の大学院に行く人もいます。大学入学後は授業に出るも良し、出席不要な授業をとって学外活動に励むも良し、自由です。卒業後は、弁護士・コンサル・官僚(公務員)になったり、総合職(企画・経理・営業等)として企業に就職したりします。

受験としてみれば、英語・数学・国語・地歴と満遍なく勉強する必要があります。ただ、帰国子女で英語ペラペラという例外を除けば、意外と数学が鍵で合否が分かれます。東大文一はみんなどれも高得点を取るので、一番差がつく数学で合否が決まるといってよいと思います。

理系の場合

基本的に大学院まで進学をして6年間大学にいることになります(お金もかかりますね)。1年生から授業はしっかり出ることになり、大学4年生になって研究室に所属すれば、土日を含めて毎日大学に通うことになるでしょう。卒業後は大学・企業等の研究者・エンジニア・医者等として働くことになります。理系というバックグラウンドを活かしてコンサル・弁護士・官僚になる人も少なくありません。

受験としてみれば、イメージ通り数学・理科が得意だと有利です。数学は数学3まで学習する必要があるため文系よりも対策にかかる時間は長いです。(数学・理科が苦手・嫌いだと大学に入ってからも苦痛かもしれません)

志望大学の選び方

結論からいって東大がおすすめです。ただ、現在の学力と入試本番までの期間によっては対策が間に合いませんから、その場合は慶應・早稲田がおすすめです。

なぜ東大か

なぜ東大がおすすめかというと3つのメリットを挙げます。

受験戦略上のメリット
  • 情報が多く対策法を計画しやすい

確かに東大合格は難しいです。しかし、だからこそ東大合格のための情報はたくさんあります。情報を見極めて、自分にあった対策法をすれば、十分合格する能力を身につけることができます。東大以外は断片的しか情報がなく、自分で過去問を見て分析して自分でその大学に合った参考書を探しだす必要があったり、予備校に通ったとしても教材が少なくてその大学では出題されないような問題の対策をする必要があって非効率的です。

  • 志望校変更がしやすい

東大を目指して万が一挫折しても基礎固めをしていればどの大学でもランクを下げられます。逆に東大以外の大学を目指して途中で東大に上げるケースもあるでしょうが、東大合格に絞った対策をしている場合と効率性が違います。

  • 合格できたら嬉しい

合格したときの妄想をするときに東大が一番楽しいと思います。まさか自分が東大に!?という妄想はモチベーション管理の上で実は重要です。

学生時代のメリット
  • 周りが優秀な人ばかり

言うまでもなく優秀な人が多いです。効率的に物事をこなす力があります。また、受験勉強で培った論理力があって、そういう意味でのコミュニケーション能力はピカイチです。自分の知らない見識を持っている人がいて刺激的な学生生活を送ることができると思います。

  • 立地最高、チャンスにありふれている

1〜2年のキャンパスは駒場にあります。渋谷・新宿といった都心に近いです。3〜4年のキャンパスは本郷にあります(主として教養学部は除く)。山手線の中にあります。有名企業のインターン・アルバイトに参加しやすい環境です。イベントも多いですし、文化施設も豊富です。

  • 就職も有利

言うまでもなく就職で有利です。早慶より就職者数が少ない企業がありますが、それはそもそも東大生が早慶生より少ないからです。あるいは東大生に人気がない企業だったりします(良くも悪くもナンバー1主義者が多いです)。

大学卒業後のメリット
  • ビジネスチャンスが大きい

社会的信用が高いです。東大卒の人からの信頼も厚いです。大学の同期や先輩・後輩が有名企業や官庁等にいるためネットワークが活かせます。

  • これまでの努力の応用

受験で培った、自己管理能力はビジネスでそのまま活かせます。受験としても処理能力はもちろん論理力・要約力・文章作成力は東大生がダントツです。

  • 自信を持てる

東大合格したことはひとつの成果・成功です。成功経験は自信につながります。

なぜ早慶

東大合格の時間が間に合いそうにない場合は早慶がおすすめです。科目数が少なく、記述問題もあまりないため、東大に比べて対策に時間を要しません。学部ごとに受験できるためチャンスが多いです。大学卒業後は東大に比べて卒業生の数が多いためネットワークが強いです。

いつまでに決めるべきか

文系か理系か

ポイントは3つです

  • 数学の対策スピード
  • 高校の文理選択
  • 理科or地歴の対策期間

数学の対策スピード

別に記述予定ですが数学は理系なら数学3までの基礎固めを早めに行う必要がありますが、これは高1から始める場合には1年で終わる話ではありません。特に中高一貫の人でない理系の人は数学を重点的に学習していく必要があり、その意味では早急に文理判断をすることが望ましいです。悩む場合には理系のスピードで学習していくことをおすすめします。

高校の文理選択

高校の授業もありますから高校の文理選択までに決めることが最善です。ただ、高校の文理選択後に文転または理転することも可能です。しかし、クラスを移ることが難しい場合には、入試で使わない科目の授業を受けなければなりません。

理科or地歴の対策期間

理系の場合の理科、文系の場合の地歴の対策は1年あれば間に合います。ですから、最後の決めは高2から高3になるときです。高3の途中で切り替える場合は浪人覚悟である必要があると思います。

まとめ

  • 東大がおすすめ
  • 時間がなければ早慶がおすすめ
  • 文理・学部はやりたいことで決めればOK

東大の場合の具体論は別記事に譲ります。